なぜふつうに食べられないのか

なぜふつうに食べられないのか

著者:磯野 真穂
単行本: 312ページ
出版社: 春秋社 (2015/1/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4393333365
ISBN-13: 978-4393333365
発売日: 2015/1/22
梱包サイズ: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm

書籍内容

医療が語り得ぬもの。質的研究の実践、食体験準拠論の試み。4年間111時間に及ぶインタビューを通し、6人の「語り」のなかに食の本質を探る試み。

お茶の水女子大学名誉教授 波平恵美子氏 推薦!
「摂食障害」という病名の先に彼女たちを待ち受けていたのは、「本質主義」の罠であった。文化人類学を超えた現代的思想への警告の書。

目次

第1部
ふつうに食べられない人生
(視線・応答・逃避―結城理央の場合
飲まない半生―長田奈々の場合
拡縮する自己―荻原由佳の場合
外見がすべて―田辺敬子の場合
誰が「やせ」を望むのか)

第2部
医学的視座―「摂食障害」の治し方
(還元主義―「個人を見よ」という医学の教え
還元主義の検証―とりこぼされたもの
カロリー地獄―澤拓美の場合
「おいしさ」のない食事―概念による体験の抑圧
ぶれる―武藤さゆりの場合
「家族モデル」の閉じられた救済)

第3部
食体験準拠論―体験が語る食の本質
(フロー―過食の「楽しさ」
反転する日常―キャベツで過食ができない理由
食の本質―私たちが食べるわけ)

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