おかげさまで5周年をむかえました

当サイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。日頃のご支援に心より感謝申し上げます。

サイト開設当時と今を比べてみると、AI技術が飛躍的に進化しデータ分析の利便性が大幅に向上しています。AIを活用することで大量のデータを瞬時に処理し、パターンやトレンドを迅速に発見することが可能となりました。テキストデータの要約も瞬時に処理されます。自動化された分析ツールは、データの整理、分類、さらには感情分析などを行う上で強力なツールとなっています。

しかし、こうした技術の進化の一方で、人の洞察力や直感を活かした質的な分析の重要性も改めて見直されているように思います。例えば、サンプル数が少ない場合や、これまでに観察されたことのない現象を探究する際には、人の分析が不可欠です。AIは既知のパターンを迅速に見つける能力に優れていますが、新たなパターンや例外的なケース、複雑な背景に基づく洞察などは、AIよりも人が担うべき分野だと考えます。

具体的には、フィールドワークやインタビューなどから得られる質的データの分析において、AIでは見逃しがちな文化的背景や微妙なニュアンスを理解すること、少数のケーススタディを深掘りすること、新たに出現した社会現象を多角的に探究することなどは、人間の経験や知識が欠かせないプロセスです。これらは、データの要約など一部AIの支援を期待できたとしても全てをAIが代替することは難しく、質的データに取り組む分析者の活躍が期待されます。

2019年に当サイトを開設した当初は、NVivoやMAXQDAの概要を理解するトレーニングのご要望を多くいただきました。現在では、一般的なソフトウェアトレーニングに加え、実際のプロジェクトデータを使って具体的な研究に直結するサービスを求める声が増えています。そのため、ご要望を詳しくお聞きした上で、実際のプロジェクトに役立つ個別サービス、例えばコーディングやアウトプット作成の支援なども提供しております。できるだけご要望に沿うよう柔軟に対応することで、みなさまの研究や実務に即した、より実践的なサポートを提供できるよう努めております。

さまざまなニーズに対応するため、これから年末にかけて提供するサービスやその提供方法を少しずつ改善していく予定です。ご意見やご要望がありましたら、ぜひお知らせください。今後とも、みなさまからのフィードバックを参考に、さらに充実したサービスを提供していきたいと考えております。

これまでのご支援に改めて感謝するとともに、今後とも変わらぬご愛顧をたまわりますようお願い申し上げます。

質的データ分析研究会

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