親の仕事と子どものホンネ : お金をとるか、時間をとるか

The Labour Market Ate My Babies

親の仕事と子どものホンネ : お金をとるか、時間をとるか

中里 英樹() 市井 礼奈() ポーコック バーバラ()

単行本(ソフトカバー) 256頁
出版社: 岩波書店
言語: 日本語
ISBN 978-4-00-022409-3
発売予定日: 2010/12/23

書籍内容

子どもは本当に親をよく見ている。「僕はお母さんともっと一緒にいたいけど、もしそうしたら困ったことになるのは分かってるよ。お金が入ってこないし」と、仕事の必要性を認識し、「前よりも楽しいみたい。家でも前みたいに機嫌悪くないし」と転職した親の様子を観察する。そして、親の働き方をみながら、現在の状況だけでなく、将来の自分のあり方や仕事を考えている。親の働き方が子ども世代の労働観や家族観を形成していくのだ。では、どのような働き方を求めればいいのだろうか。制度設計は?公的な支援は?…新自由主義的な労働市場開放の波にさらされたオーストラリアからの報告。子どもは親の働き方をどうみているのか、どのような仕事と生活のあり方を求めているのかを考察する。

目次

第1章 序論
第2章 世帯と仕事と社会的再生産の分析枠組み
第3章 仕事、子ども-時間とお金のせめぎ合い
第4章 仕事の波及効果-親の仕事は子どもにどのような影響を与えるか
第5章 罪悪感、お金、市場
第6章 将来の仕事と家庭-変容と対等な分担
第7章 商品としての子ども-オーストラリアにおける保育
第8章 若者のとめどない消費、労働と消費のサイクル
第9章 子どもと仕事と持続可能な未来

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