テキスト検索の結果をコードとして保存する

[テキスト検索クエリ]を使い、語(または語の組み合わせ)を検索し、その結果をコーディングする方法を紹介します。先行論文や、もしくはある特定のトピックに関するWeb上の情報など、多くのテキストデータから関心のある言葉を検索し、その結果をコードにまとめておくことができます。コード(またはケース)にコーディングしておけば、その他の探索や視覚化機能を利用できます。

NVivo Windowsを使用しています。Macでも検索や結果の保存は同じようにできますが、一部制約があります。
メニュー[探索]→[テキスト検索]。

  1. 検索場所を指定。選択したアイテム(ファイルやコード、ケース)または、選択したフォルダだけを対象に指定することもできます。ここではインタビューの書き起こしが保存されたフォルダを指定しています。
  2. 検索する語を指定。複数の語をさまざまな組み合わせで指定することもできます。ここでは[少なくとも一つを含む(OR)]で2つの語を指定しています。
  3. [クエリを実行]

検索結果が表示されました。検索語が強調表示され、前後がグレーで表示されています。この結果をコードに保存します。

このままコードに保存すると、検索語(「残業」「時間外」)という文字列のみが保存されます。これだけでどのような発言かわかりにくいので、検索語の前後まで拡張して表示、コードに保存したいと思います。
[次の範囲に拡張]で、どの範囲まで拡張するかを指定できます。ここでは[周囲の段落](検索語を含む段落)を指定し、再度[クエリを実行]。

検索語を含む段落が検索結果として表示されます。

この検索結果からもテキストを選択し、コーディングすることができます。

検索結果を一括してコーディングするには、[結果を保存]をクリック。[結果を新しいコードまたはケースとして作成]します。
作成場所はデフォルトでは「クエリの結果」フォルダとなっています。テキスト検索から機械的に作成したコードを他のコードと区別して保存したい場合に使用します。いったんクエリの結果に保存したものを精査し、あとでコードに移動することもできます。
または、直接コードやケースのフォルダに作成することも可能です。

ここでは、指定した検索語を名前として、コードフォルダに保存します。

コードとして保存されました。コードをダブルクリックで開いてみると、検索語を含む段落がリファレンスとして紐づいていることを確認できます。

オプション指定などの詳細は、Help Text Search Query(Windows / 英語) で確認いただけます。

NVivo Macでも[テキスト検索クエリ]を使用できます。
ただし[次の範囲に拡張する]機能は使用できません。検索語のみでコードを作成してから、必要に応じてコーディング範囲を変更する必要があります。Macでのテキスト検索クエリの詳細は、Help Text Search Query(Mac / 英語)をご覧ください。

参考: MAXQDAの語彙検索・自動コーディング機能を活用し、COVID-19に関する知識にアクセス

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