オートエスノグラフィー・マッピング

オートエスノグラフィー・マッピング
「私」からはじめる研究手法を知るための地図

土元 哲平、桂 悠介、 サトウ タツヤ 編

単行本: 224ページ
新曜社
言語: 日本語
ISBN-10 ‏ : ‎ 4788518929
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788518926
発売日:2025/9/10

書籍内容

「私」の経験を主題とした研究手法=オートエスノグラフィー。芸術/科学を架橋するこの多様なアプローチを、八つに整理して紹介するマッピング(地図)が誕生。初学者へのガイドから、学問と人生にかかわる根本的な論点まで網羅した、待望の入門書。

  • 関連する重要キーワードの解説や「よくある質問と答え」(Q&A)も付録として掲載。
  • 既刊『質的研究法マッピング』をはじめ、好評なマッピングシリーズの最新刊。

目次

はじめに

第Ⅰ部 オートエスノグラフィーのアイデア

第1章  オートエスノグラフィーとは?──オートエスノグラフィーを理解する「地図」の提案
 オートエスノグラフィーとは──自身の生に根ざした表現

第Ⅱ部 オートエスノグラフィー・マッピング

第2章 表現の探究
 2 −1 喚起的AE──読者との共感による会話 
 2 −2 パフォーマンスAE──世界を行為する 

第3章 社会実践の探究
 3 −1 批判的AE──公正性の実現 
 3 −2 協働的AE──多声的な共同実践 

第4章 事実性の探究
 4 −1 対話的AE──かかわりを通した自己理解の深化 
 4 −2 分析的AE──学問としての厳密性と透明性 

第5章 創発性の探究 
 5 −1 アブダクティブAE──仮説生成と再文脈化 
 5 −2 熟慮的AE──経験の一般性の探究

第Ⅲ部 オートエスノグラフィーをより深めるための重要概念

第6章 記述の理論と方法
 6 −1 探究の方法としての「書くこと」──アカデミックな現場でAE初学者が考えるポイント 
 6 −2 重層化された説明と多面的な省察 ──“未知への理解”を深め続けるために 
 6 −3 セルフドキュメンタリー ──映し出される自己と他者の関係性 
 6 −4 Auto – TEM──AEとTEMの融合 

第7章 記述の課題と意義 
 7 −1 関係的倫理──大切な人との関係、大切な研究、両方を守るために抱え続けるもの
 7 −2 信用のおける語り──メタ・ルールの問い直し
 7 −3 AEと癒し、語れなさ、そして、生きて集うこと──語り手、聞き手と、長期的に生きやすいこの世を見話す 
 7 −4 脆弱性──感情と経験を再び生きていくということ

第8章 関連領域
 8 −1 ポストコロニアル研究──サバルタン、沈黙、声 
 8 −2 ジェンダースタディーズ──性をめぐる様式や構造を掘り起こす
 8 −3 当事者研究──苦労の共有からはじまる
 8 −4 現象学的質的研究──経験が生成する現場に立ち会う
 8 −5 ライフストーリー研究 対話から省察、再帰性への拡がり 

付録 よくある質問と答え(Q&A) 
おわりに 
事項索引 / 人名索引

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