薬物依存からの「回復」

薬物依存からの「回復」
ダルクにおけるフィールドワークを通じた社会学的研究

相良翔 著
単行本: 271ページ
ちとせプレス
言語: 日本語
ISBN-10 ‏ : ‎  4908736146
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4908736148
発売日:2019/12/20

書籍内容

薬物依存者として生きていく
民間リハビリテーション施設「ダルク」におけるフィールドワークを通じて、薬物依存からの「回復」のプロセスとその意味内容を記述し、社会学的に考察。「自分でどうにかして生きていく」ことだけではなく、「何かによって生かされている」ことも可能な社会のあり方とは。
* 補論として、4人のライフストーリーを収録。


薬物依存に関する民間リハビリテーション施設である「ダルク」には、多くの薬物依存当事者が入所・通所しています。ダルクにおける薬物依存からの「回復」とはどのようなものなのか。ダルクのどのような側面が「回復」に寄与するのか。6年にわたるフィールドワークを通じて、その「回復」のプロセスを記述し、社会学的に考察します。「生きづらさを抱えつつ生きていく」ことが可能な社会のあり方がどのようなものかを考えます。

目次

序章 本書の問題関心
第1章 ダルクとはいかなる場所なのか?
第2章 薬物使用における〈止める‐プロセス〉の検討
第3章 調査概要
第4章 「回復」に向けた契機としての「スリップ」
第5章 「回復」と「仲間」――ダルクにおける生活を通した「欲求」の解消
第6章 「回復」のプロットとしての「今日一日」
第7章 「回復」における「棚卸し」と「埋め合わせ」
第8章 ダルクベテランスタッフの「回復」
第9章 「回復」を巡るコンフリクト
終章 「回復」を支える社会のあり方
補論 ダルクメンバーのライフストーリー

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