英語授業をよくする質的研究のすすめ

英語授業をよくする質的研究のすすめ

笹島茂、宮原万寿子、末森咲、守屋亮 編
単行本(ソフトカバー) : 184ページ
出版社: ひつじ書房
言語: 日本語
978-4823411885
発売日:2023/6/22

書籍内容

英語教育をよい方向に導き、英語授業や学習をより魅力的にするには、質的研究が望ましいと考える。量的研究を否定するのではなく、実践的に英語教育を含めた言語教育や教育全体を改善するには、多面的な研究や実践がもっと必要である。そのための一歩として、小中高で英語教育に携わる教師や教師を目指す人に、質的研究をより身近に考えてほしいと意図し、本書を作成した。

執筆者:笹島茂、玉井健、柳瀬陽介、宮原万寿子、上條武、飯田敦史、末森咲、守屋亮

目次

はじめに

Part I 質的研究の背景と英語教育 笹島茂
1. 英語教育の実践に役立つ研究は実践から
2. 英語教育が抱える多様な課題を解決する質的研究
3. 根拠にもとづく英語教育研究は信用・信頼に値する
4. 英語教育研究と統計分析
5. 日本の英語教育研究の動向
6. CEFR の影響と質的研究
7. 英文学、英語学などの質的研究
8. 言語文化多様性、バイリンガル教育、CLIL
9. 英語授業研究と学習指導要領
10. ティーチャーリサーチ(TR)の意義
11. ティーチャーリサーチ(TR)の評価と魅力
12. 質的研究は考え方が大切
13. リフレクティブ・ティーチングの必要性
14. 量的研究と質的研究の柔軟な扱いと「見える化」
15. 英語教育における「こころ」の哲学的探究

Part II 質的研究リサーチ方法 笹島茂、末森咲、守屋亮
16. 質的研究の基本的理解と意義
17. 量的研究と質的研究の目的と意義
18. MMR の基本的理解と意義
19. 実践的リサーチデザイン─概要
20. 実践的リサーチデザイン─質的研究
21. 実践的リサーチデザイン─ MMR
22. 質的研究の視点とパラダイム
23. 質的研究の視点と存在論・認識論
24. 質的研究の視点と価値論・方法論
25. 質的研究における方法論補足
26. 質的研究における「信用・信頼に値すること」の意味
27. 質的研究における質、知識、理論化、一般化
28. 英語教育の実践や研究のポジショナリティ
29. 質的研究の具体的手法―現象学
30. 質的研究の具体的手法―ケーススタディ(事例研究)
31. 質的研究の具体的手法―ナラティブ
32. 質的研究の具体的手法―エスノグラフィー
33. 質的研究の具体的手法―グラウンディド・セオリー
34. 質的研究の実施と公開
35. 質的研究の倫理ガイドライン
36. 質的研究をまとめる─テーマ設定
37. 質的研究をまとめる─データの扱い
38. 研究をまとめる─書く
39. リフレクシヴィティの必要性
40. 英語教育における質的研究のまとめ
参考文献

Part III 質的研究の実践例 宮原万寿子、笹島茂
1. 「英語ユーザーへのインタビュー」の経験から 柳瀬陽介
1.1 はじめに
1.2 普遍性ではなく多様性
1.3 共通性ではなく家族的類似性
1.4 因果性立証ではなく歴史的叙述
1.5 客体ではなく相互作用し合う主体

2. ティーチャーリサーチ(TR)の実践 笹島茂
2.1 質的研究はTR のカギ
2.2 質的研究とリフレクシヴィティはTR の柱
2.3 TR の実践
2.4 TR の意義

3. 教師の動機づけ研究 末森咲
3.1 質的研究との出会い
3.2 実際に行った質的研究のプロセス
3.3 これから質的研究を行う方へ

4. Perezhivanie と向き合う言語学習アドバイジング 守屋亮
4.1 言語学習アドバイジングとその拡がり
4.2 社会文化理論におけるperezhivanie
4.3 質的研究と私のperezhivania

5. Literacy Autobiography を用いた英語教育・研究 飯田敦史
5.1 英語教育におけるLiteracy Autobiography
5.2 Literacy Autobiography を用いての質的研究アプローチ
5.3 研究を行う上での留意点
5.4 まとめ

6. L2 大学院生アカデミックエッセイ作成過程─認知プロセスと社会文化的媒介の分析 上條武
6.1 アカデミックエッセイ作成過程とは─背景
6.2 アカデミックエッセイ作成過程の議論構成モデル
6.3 研究課題―L2 大学院生アカデミックエッセイ作成過程
6.4 研究手法―テーマ分析(Braun & Clarke 2006, 2017)
6.5 結果と考察─認知プロセスと社会文化的媒介の分析
6.6 まとめ─研究の要約とリフレクシブなテーマ分析

7. 実践者による質的英語教育研究―Reflective practice をめぐる理論と方法 玉井健
7.1 はじめに
7.2 質的実証研究─経験の意味の探求
7.3 リフレクティブ・プラクティス
参考文献

資料 英語論文例
資料 用語集
索引
執筆者紹介

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