グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた研究ハンドブック

グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた
研究ハンドブック
戈木 クレイグヒル滋子 編著
単行本(ソフトカバー) : 192ページ
出版社: 新曜社
言語: 日本語
978-4-7885-1727-1
発売予定日:2021/6/15

書籍内容

グラウンデッド・セオリー・アプローチは解説書も多くありますが、学ぶことと実践の間には大きな隔たりがあります。本書はGTAの基礎を学んだ人が実際に用いる際のサポーターとなるよう、研究事例で留意点を懇切に解説した、実践的ハンドブックです。

目次

まえがき

1章 本書の概要とフィールドの獲得
  1 本書の概要
  2 研究フィールドと共同研究者の獲得
2章 リサーチ・クエスチョンの扱い方
  1 リサーチ・クエスチョンの立て方と確認
  2 リサーチ・クエスチョンの修正
    (1) データ収集前の確認
    (2) データ収集後および分析後の確認
  3 本書で用いるリサーチ・クエスチョン
3章 よいデータの収集
  1 よいデータとは
    (1) 観察データ
    (2) インタビューデータ
  2 よいデータを収集するには
  3 観察とインタビューを組み合わせたデータ収集
4章 観察法を用いたデータ収集
  1 データ収集を開始する前の準備
    (1) 環境の把握
    (2) 観察場面に関する情報収集
    (3) 共同研究における役割分担
  2 データ収集の実際
    (1) どの場面を見るか
    (2) どこに焦点を定めるか
    (3) どの位置から見るか
    (4) 観察メモの取り方と観察直後の整理
    (5) テクストの作成
  3 観察の視点によるとらえ方の違
5章 インタビュー法を用いたデータ収集
  1 焦点を定めてデータ収集する
  2 データ収集の実際
    (1) インタビュー例1──表面的でない話を引き出す
    (2) インタビュー例2──変化の流れの把握
    (3) インタビュー例3──言語化するための共同作業
6章 データ分析
  1 中級者が陥りやすい誤解
    (1) グラウンデッド・セオリー・アプローチがとらええようとする現象
    (2) カテゴリー関連図
    (3) データの切片化
    (4) 交互におこなうデータ収集と分析
  2 迷い込みからの脱却
    (1) とらえようとする現象についての誤解
    (2) 切片化に対する考えの変化
    (3) 概念はデータの要約ではない
    (4) 概念の関連づけを考える中での気づき
    (5) データ収集に対する意識の変化
7章 論文の作成
  1 リサーチ・クエスチョンと抽出された現象の対応
  2 論文全体に書いた結果と考察
  3 カテゴリー関連図とストーリーライン
  4 結果と考察の例
    (1) 結果と考察の例1──闘病の意味づけ (2) 結果と考察の例2──場のモニタリング
  5 研究の課題と今後の展望

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