感情を特定する自動コード

NVivoの自動コード機能をご紹介します。
自動コードには5つの方法が提供*されていますが、今回はその中から「感情を特定」を取り上げます。

*: NVivo Windowsの場合。NVivo Macでは2つの方法を提供、感情の特定は使用できません。

感情を特定する自動コードは、対象のファイル中から、肯定的・否定的な感情が表れている部分をNVivoが自動的に特定し、「とても肯定的」「やや肯定的」「やや否定的」「とても否定的」の4つのコードに分類する機能です。ここではTwitterからキャプチャした約1,000件のツイートを使用しています。
まず、コーディング対象のファイル(1件でも複数ファイルでも可能)を選択、メニュー[ホーム]タブの[自動コード]をクリック、または、右クリック→[自動コード]。

自動コーディングウィザートのステップ1で自動コードの種類を選択します。ここでは「感情を特定」を選択して[次へ]。

ステップ2ではコーディングする範囲を指定します。文または、段落を指定して[完了]。Twitterやアンケートのようなデータセットの場合は、セル全体を指定することもできます。

これで感情を示すコードに該当する部分が自動的にコーディングされました。ファイルを見るとそれぞれにノード、リファレンスの数が示されていることがわかります。コーディングと同時に自動コーディングの結果を、階層チャートとノード行列・チャートで出力します。

コードを見てみましょう。「感情」フォルダの下の「とても肯定的」から「とても否定的」の4つのノードそれぞれにリファレンスが紐づいていることが確認できます。

通常のコードと同じようにダブルクリックでコーディングリファレンスや元データを確認することができますし、コーディングを解除することも可能です。自動的に判別された感情を分析者が再度検討し、適切な感情コードにコーディングし直すことができます。
例えば、同じ文が「やや肯定的」と「やや否定的の両方」にコードされている場合も、いずれかを解除できます。また、肯定的な言葉が使われており「やや肯定的」にコードされていても文脈を見ると否定的な感情からの皮肉の場合もあるかもしれません。その場合は「やや肯定的」から[コード解除]し、その文を「やや否定的」にコードし直すことができます。

また、「感情」コードは、通常のコードと同じように扱えますので、ご紹介した自動コードではなく、該当箇所を選択して手作業でコーディングしていくこともできます。ただし、これらは感情を分類するために予め用意されているコードで、名前や階層は変更できません。

件数の多いアンケートの自由記述やツイート、特定のトピックに関する大量の記述などを分析対象にする際に、まずは傾向を把握する足掛かりとして試してみてはいかがでしょうか。

参考: NVivo Windows Help – Automatically detect and code sentiment

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