見ること・聞くことのデザイン

メディア理解の相互行為分析

見ること・聞くことのデザイン
メディア理解の相互行為分析

是永 論 著

単行本(ソフトカバー) 232頁
出版社: 新曜社
言語: 日本語
ISBN 978-4-7885-1509-3
発売予定日: 2017/4/14

書籍内容

「メディア理解」を理解するために
やらせ報道批判、SNSの炎上分析など、メディアをめぐる議論は止みません。しかし、あらゆるメディア利用にある「メディアを見て理解する実践」そのものは、身近すぎて盲点になっています。私たちは、CM、トーク番組、スポーツ中継、マンガの表現に接する際、言葉やビジュアルを適切に結びつけて見る・聞くことで理解します。このメディアデザインと理解の実践の把握なくしては有効な批判も分析も生まれないでしょう。あるべき「理解の実践そのものの記述」を実演するメディア理解の分析書。

『本書は,日常的なメディア批判や,あるいはメディア・リテラシーの議論としてよく言われるような,メディア表現にまつわる一般的なテーマを各章に配置している。そのうえで,それぞれのテーマについて,表現の理解産出における規範の参照という観点から考察しながら,メディア表現をどのように分析していくのかについて,実際の研究例とともに示していく。』(はじめに ■本書の特徴と構成 より)

目次

はじめに
メディア批判の困難
「理解の仕方」に即した分析
本書の特徴と構成

1章 記述のもとでの理解とはなにか
  記述のもとでの理解とその方法
  カテゴリー集合とその一貫した適用
  発話を通じた行為連鎖の参照
  トラブルの理解と修復
  表現における理解の産出

2章 マスメディアは伝え方を操作しながら事実をねつ造しているのか
  「事実と嘘」
  記述としての「編集」
  スタジオ・トークにおける行為連鎖の参照
  「報道された事実」としての,公共的な理解の達成

3章 メディアに登場する人物は,送り手側の都合で「心にもないこと」を話しているのか
  本当の経験としてのオーセンティシティのデザイン
  受け手におけるオーセンティシティ
  「自分のこと」として理解すること
  トーク番組における経験の語り
  経験の資格をめぐるカテゴリー化
  経験の社会的な配置に向けて

4章 スポーツ中継は見れば分かるようなことを余計に飾り立てているのか
  メディアの中のスポーツ
  実況の問題
  中継における発言の構造化
  リュージュ競技実況における実践
  見ることの規範
  「動き」として見ることの規範
  実況の「物語」と技

5章 広告は目立てばよいのか
  広告の前景化
  広告ではないものとして見るということ
  「広告を見る」という実践
  実践その1 カテゴリー化装置による人物の特定
  実践その2 カテゴリーと結びついた活動
  実践その3 参与枠組みの転換にしたがった活動の理解
  理解の実践に結びついた象徴

6章 マンガは絵で描かれているからかんたんで
  誰でも読めるのか
  「読むこと」の多層性
  マンガのわかりやすさと「見ること」のわかりやすさ
  画像表現における参与空間のデザイン
  コマ展開における行為の理解
  記号として「見ること」/相互行為上のデザインのもとで「見ること」
  ニュースとして記述して伝えるシークエンス
  規範の参照における「読む」という経験の多様性

あとがき
引用文献
索引(人名/事項)

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