おかげさまで6周年

質的データ分析研究会のサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。当サイトは来月6周年をむかえます。

この6年間で、質的データ分析を取り巻く環境もさまざまに変化してきました。コロナ禍をきっかけに研究の進め方が大きく見直される中で、質的データ分析ツールを使う方も着実に増えてきたと感じています。ツールそのものも進化を続けており、なかでも大きな変化の一つは、生成AIの登場です。これにより、分析の過程や選択肢に新たな可能性が広がりつつあります。

この1年、生成AIの活用が広がる中、それを質的データの分析にどう取り入れるか、あるいはどこまで任せてよいのかという問いに向き合う場面が増えてきました。
その背景には、「分析の質や研究倫理への影響も含めて、使い方を慎重に考えたい」という検討もあれば、「うまく活用できれば、これまで大きな負担だった作業を効率化できるのでは」といった期待もあります。いずれも研究を進めるうえでの現実的な関心から生まれるものであり、私共としては、情報や判断材料の提供に加えて、実際のプロジェクトにおけるAI機能の活用支援にも取り組んでまいりました。

また、「自分の研究の状況に合わせて個別に相談したい」という声が、これまで以上に寄せられた年でもありました。それを受けて、個別支援のプロセスを整理し、テーマや課題に応じた柔軟な対応ができる体制を整備しました。コーディングや抽出、視覚化といった分析ツールの機能を、各自の研究目的に合わせてより実践的に使いこなしたいというご要望に応じたサポートも、今後さらに充実させていきたいと考えています。
同時に、「基本的な操作だけを確認したい」「ソフトの使い方の見通しを持ちたい」といったニーズにも応えられるよう、オンラインでアクセスできるリソースの整備も継続的に進めています。

研究の内容や進め方、そしてそれに適したツールの使い方は人によってさまざまです。私共では、選択肢を把握し、ご自身に合った方法を組み立てていくための支援を行うことで、質的データ分析に取り組む方々の実践を引き続きサポートしてまいります。

これまでのあたたかいお力添えに改めて感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

質的データ分析研究会

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