AI Assist の紹介 -3
AI Assistを複数回に分けて紹介します。
前回は文書のテキストの要約を紹介しました。今回は文書の要約機能を紹介します。
コード付きセグメントを要約する
コードに割り当てられたセグメントを要約します。要約する対象別に3パターン提供されています。基本的な操作は前回と同様で、言語などを指定しデータの取り扱いへの同意が必要で、生成されたコンテンツには「AI」と明示されます。
- 1コードに割り当てられた全セグメントを対象に要約する
→ コードメモのサマリーセクションに保存 - 1コード付きセグメントを対象に要約する
→ コード付きセグメントのコメントとして保存 - 1文書の中で1コードに割り当てられたセグメントを対象に要約する
→ 分析 > サマリーグリッド
AI Assistを使ってみる – 要約: コード付きセグメント
1コードに割り当てられた全セグメントを要約する
例えばサンプルプロジェクトでは「キャリア」「健康」のように、満足度に関して話しているトピックごとにコードに割り当てられています。コード「キャリア」に割り当てられた全てのテキスト、つまり対象者全員の「キャリア」に関する満足度を要約する機能です。
コードを選択しコンテクストメニューから[AI Assist]→[選択したコードを要約する]。

または、コードメモのサマリーセクションにあるAI Assistアイコンからも実行できます。

言語、要約の長さを設定します。ここでも追加の指示を書き加えられます。
また、以下の例のようにサブコードを持つコード「人」を選択していたり、文書システムで対象としたい文書をアクティブ化していると、さらに以下の設定を追加できます。
- 階層になっている上位のコードの場合、そのコードに直接割り当てられているセグメントのみとするか、サブコードに割り当てられたセグメントを含めるか選択
- 対象にしたい文書をアクティブ化し、アクティブ化された文書のセグメントのみを要約


AIによる要約であることがわかるようにコードメモのサマリーセクションに保存されます。

1コード付きセグメントを対象に要約する
上ではコードに割り当てられた全セグメントを要約しましたが、特定のコード付きセグメントを要約することもできます。コード付きセグメントの一行一行を要約するイメージです。要約はコメントとして保存されます。
コード付きセグメントの一覧または、文書ブラウザ/検索済セグメントのコーディングストライプを選択しコンテクストメニューから[AI Assist]→ [セグメントの要約(コメントとして挿入)]



サマリー言語と長さを指定。また、文章で要約するか、セグメントに含まれるトピックをリストするかも選択できます。

コメントが生成されます。確認し、再度生成させたい場合は[AI Assist]をクリック、これをコメントとして保存するには[OK]を選択します。

コメントとして保存される際にはAIで生成したことが明示されます。

Tips
スマートコーディングツールでもコード付きセグメントの要約を実行できます。まず、メニュー[コード]→[スマートコーディングツール]で起動し、メニューにあるAI Assistから、要約方法を選択します。

注意
AI Assistの各機能には文字数制限があります。下限未満または上限を超える場合はメッセージが表示され指示は実行されません。各機能の文字数制限はMAXQDAオンラインマニュアルで最新情報を確認ください。
1文書の中で1コードに割り当てられたセグメントを対象に要約する
サマリー機能でもAI Assistを使用できます。
メニュー[分析]に含まれるサマリー機能は、文書ごと・コードごとに割り当てられたテキストを要約し、要約を対象として探索したり、一覧表にまとめたりする機能です。
あるコードが一文書内の複数箇所に割り当てられている場合、例えばサンプルプロジェクトの「ポジティブ」のようなコードには一つの文書から複数箇所が割り当てられていますが、これらセグメントをすべてまとめて文書ごとに要約しまとめたい時に便利です。

要約を生成する
[分析]→[サマリー]→[サマリーグリッド]で、コード付きセグメントを確認しながら要約を入力します。ここでAI Assistが使えます。

サマリー表を作る
生成した(あるいは自分で入力した)要約を、サマリー表にまとめられます。
メインメニュー[分析]→[サマリー表]または、[サマリーグリッド]ウィンドウのメニューから[サマリー表]を選択。ウィザードに従って表に含めたい文書、コード、文書変数を選択するとサマリー表が作成されます。
作成されたサマリー表は、行と列を入れ替えるなど編集ができ、また、サマリー表自体を文書に変換したり、エクスポートしてMAXQDA外で使用したりできます。

次回は、文書やコード、検索済セグメントウィンドウを対象とした「チャット」機能を取り上げる予定です。
*AI Assistの機能等は記事作成時点のもので、予告なく変更となる場合があります